2009年10月4日日曜日

2016年オリンピックがブラジルに決定

 コペンハーゲンで開催されていた IOC(国際オリンピック委員会)は、現地時間の10月2日の総会で、3回目の投票で過半数を獲得したリオデジャネイロを2016年のオリンピック開催地に決定しました。本当によかったですね。南米で初めての開催ですので開催が楽しみです。東京は2回目の投票で最下位となり落選したが、これは、日本人としては、残念の極みです。 昨日の稽古で南米で初めてのオリンピックが決まった話を南米の選手たちと話をしをしていたら「先生、私たちの家に泊まりオリンピックを楽しんでください!待ってます。」とミゲル選手たちから話が出た。うれしい限りである!!
 そのなかで「先生は、拳法会がオリンピックスポーツになったら良いとおもいませんか?」と問われた。単純にそうなれば、たいへん嬉しい事である。しかし、私個人としては、素直に喜べないことも一抹としてあることも確かである。なぜ、この様に思うのだろうかを考えてみた。
 第1にあげられるのは、「競争至上主義」でしか思えない。 「競争」と武道がもつ戦場での「戦い」とは、ことなる。「競争には、ルールが存在しフェアーの精神が尊重される。=厳格なルールがあることは、競争では、ないかも」 今のオリンピックを考えると本当にフェアーなのか疑問に思うとことが多い。オリンピックを創生したクーベルタン男爵が「参加することに意義がある」と言ったが「勝つために意義があり」「商業性、営利性に意義あり」が主流となっている感が拭えない。お金をかけた選手が上位に行く可能性が大きくなりプロ選手の参加が許され夢が「お金」と変化してきたためである。(数十年後、世界の人々は、オリンピックの人気がなくなったときこの問題にぶつかるでしょう) 
 第2は、拳法会は、武道であり「戦い」が原点にあることである。 戦場での戦いにもモラル(ルールー以上の自制)があるべきと思う。無差別に爆弾を落とし市民を虐殺するようなことがあっては、いけない。命のやりとりのある状況でこのステータスと人格を形成するには、TVやマスコミなど第三者の意向に左右されない枠の中で伝承するのが最良と思えるからである。
 東京へのオリンピック誘致で150億円のお金を使い、使う言い訳とし「それ以上の経済効果あるから・・・」と営利が出てくる。となると拳法会は、しばらくは、自らの意思に従い貫徹すべきであると考える。これは、単に個人的な意見だがみなさんは、どのように思われますか?
                       世界拳法会連盟 会長 大橋千秋

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