2009年8月6日木曜日

「礼徳が失われつつある危機」 写真家 川嶋正芳の視点!


                    正座で観戦する子供たち!
写真家の川嶋正芳氏は、長年にわたり拳法会の写真を撮り続けています。その視点から、ひとつの「思い」が寄せられました。 「最近、子供たちの観戦の姿勢が乱れてきました。」との指摘です。選手の礼節は、もちろんですが「正座をして応援する子供たちの姿勢に武道の”礼徳”を感じる」と川嶋正芳氏は、指摘しています。
 そこで礼徳が、失われつつある原因は、何かを考えました。
●九割(90%)は、私たち指導員の教育不足にあります。十分反省すべきであり是正をします。
●残りの一割(10%)は、家庭教育(第一の教育の場)であり学校教育(第二の教育の場)に問題があります。学校の部活動教育にも問題があります。
 現場の教師または、家庭でも「正座」をさせて話をすることは、めったにありません。部活動教育においても、得点を入れたりポイントをとれば、「ガッツポーズ」や歓声を挙げることに、違和感を感じていません。これが、あたり前と思い疑問を感じる教師は、いません。グランドに唾を吐いても何も感じない現状です。 K-1や空手などの試合をテレビでみてあたり前と思ってしまっています。これらに影響されない事が大切です。子ども達は、椅子に座っていたり、立って見ることのほうが楽ですが、これらに影響されるべきではないと考えます。川嶋氏の写真家としてのカメラを通しての、この様な指摘は、日本の教育の根源を問われているような気がします。
 中学に入り部活動で拳法会が継続できなくなると考え方が豹変してしまう子ども達も多くいます。中学が終わり高校に入っとき何かが違ってきたと感じる御父母のかたも多くいるでしょう。 これは、教師のみでなく親にも責任があります。教師が「愛のムチ」が出来ないのではなく! 教師自身に「愛のムチ」の経験がないのでケガをさせないか!危なくて「愛のムチ」を許すことが出来ないのが現実だと先ごろ教師を退職した近田孝夫師範が述べたのが真実と思います。

 そこで、拳法会の武徳教育の理念を徹底させる為には、
1.指導者は、再度、身を引き締めて礼徳教育を徹底する。
2.学校、部活動教育の是正を提唱する。
3.大会運営を拳法会のみで行い。先ずは、純粋に拳法会選手で育成を計る。他団体のように連合的な容易な運営は、せずに、影響を受けたり、妥協もしない。
  と言うことになります。この3点は、非常に重要と考えます。また、私たちが見本になることこそが大切と考えます。

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