中島たけし教授は、中学生の部活による死亡事故、けがの発生率から「部活動の在り方」を指摘した。例えば、柔道では、
「2009年度までの27年間に中学・高校で合計110人の生徒が柔道の部活動で死亡している。その原因は、基礎体力の養成不足と試合、大会至上主義からである。」「何故、試合のために稽古をしなくては、ならないのか?本来、己を高める教育的見地に稽古は、あるべきである。」と述べた。この風潮は、東京オリンピックを境に変化が起きたと話していた。
また、群馬県のバスケットボール指導者落合俊夫氏も「新人戦が早すぎる。基礎体力が養成されないまま試合に出し故障、事故が起きて当然で夜、7時8時まで練習するなど信じられない。」と延べた。 新人戦は、少なくとも1年十分に練習した後、行なうべきである。また、大幅に試合数を昭和40年代前半ぐらいに減らすべきでは、ないだろうか。
最も、中島教授は、2050年には、日本の人口が8000万人に減少し部活の人口も激減するので他所の俄かの選手を仕立ててでも試合に出ようとするになる。昭和40年代のように大学4年になって新人戦に出てくるような選手層の厚い時代は、もう来ない。それが、基礎体力不足の事故につながるし少なくとも義務教育では、「試合偏重の部活動は、行なっては、いけない」と述べた。
わたしが思うもう一つの問題点は、「正課でなく課外科目」と言うことで担任の先生任せにしていることである。過激な指導や過度な練習量が教育と迷信するような指導者も困る。教師の残業代が増えるかもしれないがそんな事で片付けられないところに来ている。
中体連で優勝すれば、体育教育の頂点を極めたと思うような教師がいることが問題である。よい選手を集め的確な指導をすれば、優勝できる。しかし、こんなことで立派な人間を作ることは、出来ない。ナンバー1になってもオンリー1ではない。チャンピオンになった経験のある指導者、先生は、幻を見ないものである。
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