2020年10月30日金曜日

武道指導には、これだという「王道」も、 絶対的な「ゴールデンスタンダード」もない。 青少年健全育成を志す拳法会

曽根喜美男武道指導論 

  武道指導には、これだという「王道」も、 絶対的な「ゴールデンスタンダード」もありません。 選手をどう指導をするかではなく、 指導者はどうあるべきかが重要なのです。 
指導者に必要な「3つの知識」をあげておきます。 
 一つ目は〈対自己の知識(イントラパーソナル)〉。
   自分は世の中をどういう色眼鏡で見ているか。 自分は何を知っていて、自分には何が足りないのか。 自分はどういう考え方をしがちであるか。 そういう自分を変えようとすれば、 自分を改善する知識が必要になります。
  二つ目は〈対他者の知識(インターパーソナル)〉。
   コミュニケーションに必要な知識で、 選手に対しては選手との接し方、 保護者に対しては保護者との接し方、 相手の「立場」や「状況」に合わせて人間関係を 構築していくための知識です。 
 三つ目は〈専門的な知識(プロフェッショナル)〉。
  専門知識が1番だろうという人もいるかもしれません。 対自己の知識があれば、足りないものを学ぼうとするので、 専門知識は後からいくらでも手に入れることができるのです。 
 しかし、対自己の知識がないままであれば、 専門知識が更新できないので古いままになります。 選手にもっと伸びてほしいと思う指導者は、 その選手に合った指導方法を採り入れるために、 自分のオプションを増やす努力をしなければなりません。 協力者を増やせば、さらにオプションは増えます。 「保護者」や「他の指導者」とのコミュニケーションも、 うまくできるようになります。 新しいことを学ぼうとせず、従来のやり方に固執する指導者は、 選手を自分に合わせようとするしかありません。 選手にとってどちらが信頼できる指導者であるか、 考えるまでもないことです。 
 ・分からないことは分からないと、はっきり言える指導者。 
 ・常に新しいことを学ぼうとする指導者。 
指導者が一生懸命に努力する姿を見て、 自分もそうなりたいと思えば、 選手も同じように学ぼうとします。 
 指導者もミスすることはあります。 指導者は気負わなくてもいいのです。 指導者と選手に相互の信頼関係を築くことができれば、 体罰は起こり得ないのです。


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