2025年10月10日金曜日

[学校裁量枠] 静岡県教育委員会 会議録 学校裁量枠は、野球、バスケなど特定のスポーツに特化するのは、問題がある!? 種目を明記するのは、不公平!なくそう!先生が異常に熱心に指導しす ぎて体罰につながるというケースもある。  問題解決が必要ですね!

静岡県教育委員会 会議録 平成 25 年度 第8回定例 7月 31 日(水)

学校裁量枠は、入試において一般の生徒との違いがある のか。 

長: 学校裁量枠については、一般の学力検査と面接に加えて、実技検査 を実施している。 

員: 種目ごとか。 

そうである。 

員: 配点も一般の生徒と違うということか。 

長: そうである。 

員: 学校裁量枠というのは、制度としてはわかるが、我々が学校訪問をし た際に、いじめや体罰、保護者の子どもの活動に対する介入の仕方な ど、異常なケースがいくつか報告されている。子どもの中にも「自分 は野球をするためにこの学校へ入ったので、勉強はどうでもいい」や 「野球の試合に出ることが最優先で、授業はどうでもいい」というよ うな意識が強くあり、また親がそれを望んでいたりして、学校の中で 浮き上がるケースがある。そして浮き上がった結果として、いじめに つながってしまう。あるいは、学校裁量枠の生徒はスポーツをやるた めに、技量を発揮するために来ており、先生が異常に熱心に指導しす ぎて体罰につながるというケースもある。学校裁量枠については、一 度実態をトレースしてみてはどうか。高校は野球をやらせるためにあ るのではないし、特別な特技をやらせるために県立高校があるのでは ない。県立高校はあくまで座学の中できちんと学ばせる、それにプラ スアルファとしてスポーツができるということで受け入れているはず である。それを学校側や保護者、生徒が取り違える中で、いくつかの 不祥事が起きているという実態を我々は見ている。そこを現場に即し て調べてみてほしい。それで直す必要があれば、学校裁量枠に改良を 加えなければならない。 

員: 学校裁量枠では、部活動の先生がほしい生徒を直接的に一本釣りでき るというところが、いろんな不祥事とつながっている。他の生徒と比べても、先生と特定の生徒の関係は非常に濃い。入学して成績も運動 も伸びていくウィン・ウィンの関係であればいいが、ウィン・ロスト であったりロスト・ロストであったりするのが問題である。柔道の世 界でも不祥事があり、大学ではあるが単位を2年生までにある程度取 得していないと試合に出られない、など文武両道ができるような規定 がある。実技試験があるにしても、入学してから学力が下がってしま うような、部活動一辺倒になってしまう状況を防ぐ工夫も、県として は必要ではないか。それが体罰や行き過ぎた勝利至上主義への抑止力 にもなると思う。入学させるだけで、その後のケアがちゃんとできな い。学校裁量枠で選抜したのだから、部活動だけでなく学業や学校生 活でも他の生徒の模範となるような人物に育てないといけない。入学 後にしっかりした成果が出ているのかを、一度追跡調査することが必 要ではないか。学校裁量枠が効果を発揮しているのかという意味で、 調査するべきだと思う。

委 員 長: 同感である。学校裁量枠について、特に運動部の生徒で学校裁量枠と して入学した生徒は、学校の看板となるべきである。家庭も含めて、 学校裁量枠で入学した生徒にはケアや指導をしていくべきだ。学校裁 量枠で入学した生徒とそうでない生徒が、同じ部活動内で感情的なも つれとなっている例がある。学校現場でどうなっているのかを調べて、 検証し直したほうがいいのではないか。 

斉 藤 委 員: ところで通学区域の問題だが、沼津市立高校と浜松市立高校は通学区 域が設定されているが、その他の県立高校は全県から通学できるとい うことか。 現実的に学校から近い生徒と遠い生徒で同じような成績ならば、近 い生徒を入学させたほうが通学時間も短く、勉強にも集中できるよう に思うが、そういう地元優先のような配慮はしないのか。

教 育 長: 通学距離を総合審査の中で加味することはない。 

加 藤 委 員: 地域の枠はあるのか。例えば市立高校であれば、沼津市内から 30 パ ーセントなどのように決めているのか。市税を使っているので、そう でないと市民から不満が出るのではないか。 

教 育 長: 高校の場合には枠は決めている。 

高 校 教 育 室 長: 資料の 126 頁に沼津市立高校、128 頁に浜松市立高校の通学区域につ いて定めている。 

斉 藤 委 員: 静岡市立高校はどうか。 

高 校 教 育 室 長: 静岡市立高校の通学区域は、現在はなくなっている。 

教 育 長: 浜松市立高校については、浜松市と湖西市が対象である。浜松市民で なくても湖西市民でも入れる。沼津市立高校についても、沼津市だけ でなく御殿場市や裾野市、駿東郡からも入学できる。 

溝 口 委 員: 浜松市立高校には愛知県からも入学できるのか。 

高 校 教 育 室 長: 愛知県からは入学できない。 

溝 口 委 員: 湖西高校には入学できるのか。 

教 育 長: 若干名であるが可能である。 

溝 口 委 員: 枠は決まっているのか。 

教 育 長: 決まっていない。 

溝 口 委 員: 学校裁量枠を見ていくと、種目まで明記されており、野球やサッカー などの人気種目が多い。しかし、行き過ぎた勝利至上主義は抑止して ほしい。例えば体罰があった場合には学校裁量枠を一時停止するなど の罰則を設けてもいいのでは、という私見もある。せっかく部活動で 学校の看板となる生徒を入学させるのに、不祥事が発生したのでは本 末転倒である。入試選抜制度自体がどうか、という声も上がっている。 学校裁量枠で入った生徒は、部活動だけでなく学校に影響力を持つ看 板の生徒になってほしいというのが趣旨だと思うので、結果を出せば いいというのではなく原点に戻って現場の先生や生徒・保護者に投げ かけてほしい。 

教 育 長: いろいろ御意見いただいたが、前半の指摘については、この入試制度 が始まって今年度で6回目になるので、制度をふりかえることは必要 であると思う。過去を振り返ってみると、推薦入試の時代があり、そ のあと前期・後期の時代があった。それらの時代には学校裁量枠に当たるところでは、推薦入学にしても前期選抜にしても学力検査はなか った。中学校側から「中学校教育をゆがめることになるので、学校裁量枠であっても全員学力検査を受けさせて、学力を担保させるほうが 良い」という御意見があって、現在の制度になっている。確かに学校 裁量枠についてはいろいろ御意見もある。平成 26 年度はすでに決まっ ているが、中学校と高等学校それぞれの御意見を伺いながら平成 27 年 度入試に向けて検討していきたい。 体罰に関しては、入試については桜宮高校でも問題になっているので、 進路保証とは分けて考えていきたい。いずれにしても学校裁量枠の生 徒が自覚を持って高校生活を送れるように、学校に伝えていきたい。 

金 子 委 員: ちなみに、「ケア」という用語であるが、学校裁量枠で入った子ども のケアを、というような場合には使用しない。「ケア」は例えば、高齢 で生活機能がままならないのでケアを、とか、疾病があるのでケアが 必要、などのように使用する。そうでなければ「サポート」を使用す べきである。 

委 員 長: 他に異議はないか。 全 委 員: (特になし) 

委 員 長: 報告事項6及び報告事項7を了承した。 報告事項8 危険な業務に従事する職員に対する安全管理状況(追加調査) 

委 員 長: 報告事項 17 頁「報告事項8 危険な業務に従事する職員に対する安 全管理状況(追加調査)」について鈴木学校人事課長より説明願う。 

学 校 人 事 課 長: <報告事項についての説明> - 14/15- 委 員 長: 再調査に漏れのないようにしてほしい。 報告事項8を了承した。

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