骨量と健康寿命(10代20代に目標骨量を稽古で確保)
稽古をしている人の骨量は非稽古の人と比較すると10~15%程高いことが報告されており、これには荷重負荷が大きく影響していると考えらえています。荷重部位の骨量は増加するためです。
最も分かりやすい例として、柔道・重量挙げの選手では、かなりの荷重がかかるため骨量は高いとされています。また、バスケットボールやバレーボールなどの選手ではジャンプ動作によりインパクトがかかる腰椎や下肢の骨量が高いことが報告されています。一方、水泳選手では、水中という荷重がかからない中でトレーニングを行っているため、他競技と比較し骨量が低いという報告があり、このように、「荷重が骨量に大きな影響を与える」のです。
〇20代で目指すべき、将来の骨粗鬆症を強力に防ぐための目安となる骨密度(BMD)は以下の通りです。
1. 目標とすべき具体的な数値(DXA法:全身)
一般的に、20代の男性で骨粗鬆症リスクを最小限に抑えるための理想的な全身骨密度は、1.20g/cm2 以上が一つの目安となります。
- 1.20g/cm2以上: 「非常に高い貯金」がある状態。拳法会・柔道選手などの選手は、この域に達していることが多い。
- 1.10
〜 1.19g/cm2 :
「良好な貯金」がある状態。標準的な健康体です。
- 1.00 g/cm2未満: 20代としては低めで、将来的に骨粗鬆症域(YAM 70%未満)に早く到達するリスクがあります。
2. 「限界値」の考え方(YAM値 110%〜120%)
数値よりも分かりやすい指標として、YAM値(若年成人平均値)に対する割合があります。
- 目標:YAM値 110%~120%
20代のうちに平均(100%)を10〜20%上回っておくと、加齢による年間約0.5%〜1%の自然減少を考慮しても、80代になっても「骨粗鬆症の診断基準(70%)」を割り込まない計算になる。
3. なぜ「限界」まで高める必要があるのか。
骨密度は20歳前後でピークを迎え、その後は維持または減少するのみです。
- 貯金理論: 20代のピーク骨密度が10%高いだけで、骨粗鬆症の発症を約13年遅らせることができるという試算もあります。


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